ホンダN-WGN(JH1)のエンジンオイルフィルター交換

クルマ
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ホンダの軽自動車N-WGN(JH1)のエンジンオイルフィルター(エレメント)を交換しました。この車で交換するのは初めてです。

なお2019年のフルモデルチェンジ後のモデル(JH3/4)ではなく、初代(JH1/2)です。モデルチェンジ前後で搭載されているエンジンが異なっているので、情報の互換性はありません。ご注意下さい。

おことわり:素人の作業記録ですので情報の正確性は保証しかねます。作業される場合は自己責任でお願いいたします。

JH1とJH2の違い

どちらもフルモデルチェンジ前のモデルです。違いは駆動方式。JH1がFF、JH2が4WDです。

N-WGN主要諸元表より引用

マイナーチェンジやターボ、カスタムの違いかなと思っていましたが駆動方式による分類でした。

エンジンオイル交換時期

ターボ装備車(NA)の場合、エンジンオイルは10000kmごとまたは1年ごと(どちらか早い方)。シビアコンディションなら5000kmまたは6か月ごとの交換です。

ターボ装備車の場合は、5000kmごとまたは6か月ごと。

オイルフィルター交換時期

ターボ装備車(NA)の場合、エンジンオイルフィルターは20000kmごとまたは2年ごと。シビアコンディションなら10000kmごとまたは1年ごとの交換です。

ターボ装備車の場合は、10000kmごとまたは1年ごと。

オイル交換2回ごとに1回変える感じですね。

シビアコンディション条件

エンジンオイルに関係するシビアコンディション条件は以下のようなもの。メンテナンスノートから引用します。

●悪路(デコボコ道、砂利道、未舗装路)での走行が多い
悪路の目安
・運転者の体に衝撃(突き上げ感)を感じる荒れた路面
・石をはね上げたり、わだち等により下廻りを当てたりする機会の多い路面
・ホコリの多い路面

●雪道での走行が多い

●山道、登降坂路での走行が多い(目安:登り下りが多く、ブレーキの使用回数が多い)

●短距離の繰り返し走行が多い(目安:8km以下/回)

●外気温が氷点下での繰り返し走行が多い

●低速走行が多い場合(目安:30km/h以下)

●アイドリング状態が多い場合

上記いずれかの条件での走行が、走行距離の約30%以上の場合、シビアコンディションに該当します。

シビアコンディションというのは、漠然と過酷な使い方くらいにしか思っていなかったけど、結構細かく決められていることが分かりました。走行距離の30%以上というのも初耳。

引用したのはあくまでホンダの言うシビアコンディション。他社の場合は少々定義が違うかもしれません。

フィルター交換作業

ここから作業の記録です。エンジンオイルを抜いてからオイルフィルターを取り替えます。

フロントを上げる

ドレンボルトとオイルフィルターはフロントバンパーの下から覗くと見えますが、バンパーが地面ギリギリまで低いのでそのままでは触れません。

ジャッキアップしてウマ(リジットラック)を掛けるやり方がありますが、怖いのでやりたくないです。万一ウマが倒れて車体が落ちたら押しつぶされて一巻の終わり。

そもそも筆者の持っているフロアジャッキでは、車体中央のジャッキアップポイントまで入りません。

カースロープを使いたいのですが持っていないので材木で代用。段差用のスロープを使い材木の上に上がります。

(この方法はおすすめしません。狭くて作業性が悪いです。安全性も微妙。次はちゃんとしたのを買いたい。)

前輪が木の上に乗ったらサイドブレーキを掛け、後輪はタイヤストッパーで動かないようにしておきました。

木材に厚みがないのであまり高く上がりませんが、なんとか作業できるだけの隙間ができました。オイルフィルターがしっかり見えます。

ドレンボルトを緩める

オイルフィルターの下側にあるのがドレンボルト。

オイル受けを下に置いてから、めがねレンチなどで緩めてオイルを排出するのですが、固着していて少しも緩みませんでした。仕方ないので今回は上抜きをすることに。

ドレンパッキン(ドレンワッシャー)も買ってあったのに残念。

社外品で外径22mm、内径14.2mm、厚み2mmのやつです。純正品番は94109-14000。

外せなかったので今回は関係ないのですが、ネット情報によるとドレンボルト締め付けトルクは40N・m のようです。

サービスマニュアルで確認したわけではないので、心配な方はホンダの電話窓口やディーラーに問い合わせるのがいいと思います。

オイルの上抜き

下から抜けないので手動式オイルチェンジャーで抜きました。オイルレベルゲージの穴からチューブを差し込んでポンプをシュコシュコやると抜けます。

詳しい使い方は以前の記事に書いてあるので良ければどうぞ。

関連記事:車と原付のエンジンオイルを上抜き交換【手動式オイルチェンジャー】

オイルフィルターを外す

オイルを抜き終わったらオイルフィルターを外します。

KTCのカップ型オイルフィルターレンチ(内寸64mm)を買っておきました。

このタイプはトルクレンチに接続できるので締めるときに便利です。

ただこれ、オイルフィルターにガッチリはまってしまい抜けにくいのが弱点です。カップ側にグリスか何かを塗っておいたほうがいいかも。

オイルフィルターを外したら残ったオイルがドローっと垂れてきました。壁面を伝って垂れます。オイル受けの位置に気を付けないと床が汚れますねこれは。

外したフィルターの中にもたっぷりオイルが入っているので注意です。うっかり床を汚しました。

新しいフィルターを取り付ける

今回使ったのは純正ではなくHAMPのH1540-RTA-003というやつ。

純正同等品らしいです。

詳しいことは知りませんが、HAMPというのは純正に限りなく近いブランドだとか。

純正の廉価版って感じかな?ホンダ公式サイトにも載ってました。https://www.honda.co.jp/auto-parts/hamp/

ちなみに、ホンダパーツに行かなくてもアマゾンで買えます→ HONDA ホンダ HAMP ハンプ オイルフィルター オイルエレメント H1540-RTA-003

 

フィルターエレメント本体に色々説明書きがあります。

1、エンジン側の装着部分を綺麗にしておく

2、新しいフィルターガスケットに軽くオイルを塗っておく

3、トルクレンチを使って10~14N・mで締める

ということだと思います。

パーツクリーナーとウエスで垂れたオイルを綺麗にしました。なお、パーツクリーナーはオイルパン内部へ吹き込まないほうが良さそうです。穴付近は拭くだけにするのが安心でしょう。

フィルターのガスケット(黒いリング)に新しいオイルを塗りました(↓)。これをやらないと漏れるリスクがあるらしい。

準備ができたので取り付けます。オイルフィルターを手である程度回してからトルクレンチを使い、14N・mで締め付けました。

オイルを注ぐ

純正ではなくカストロールのGTX ULTRACLEAN 0W-20を使用。部分合成油で4L缶。アマゾンのセールで3000円くらいになっていたので選びました。

なお、このN-WGNはターボ非装備車(NA)なので純正のウルトラNEXTが使えます。燃費を重視するならそちらを使ったほうが良さそう。ホンダの一部車種専用の超低粘度オイルです。

オイル規定量はオイルのみ交換の場合2.4L、フィルター同時交換で2.6L。

オイルフィラーキャップを外して注ぎます。

オイル量の確認

何も考えずに規定量の2.6Lを入れたら多すぎでした。

車を平らな所に下ろしてからオイルレベルゲージを見ると上限を超えています。

古いオイルが完全に抜けきっていなかったのだと思います。いきなり全量入れるのではなく、ゲージを確認しつつ足すべきでした。

仕方ないので少量ずつ上抜きして規定量まで減らしました。

ちなみにエンジンオイル量の正式な確認方法ですが、メンテナンスノートには、

1分間アイドリングした後、エンジンを停止し、3分以上たってから再度、油量計で確かめます

と書かれています。

オイル交換直後にゲージで確認して規定の範囲に収まっていても、エンジンを掛けオイルが各部に行き渡ると油面が変わるようです。

カースロープの難しさ

カースロープでオイル交換をする場合、車体が斜めになっているので、そのままではオイル量を確認できません。

水平にするためにはスロープから降りないといけませんが、オイル量がはっきりしない状態でエンジンを掛けるのは怖いです。少なすぎたらエンジンに悪影響が出そう。

かと言って今回みたいに規定量通り入れてしまうと、抜ききれなかったオイル量によっては上限を超えてしまいます。

ジャッキの場合、エンジンを掛けずに上げ下げできるので問題はないのですが、カースロープはそこが難しいですね。

今回はいきなり2.6Lを入れましたが、2.4~2.5Lくらい入れてからスロープを降り、少しずつ注ぎ足すのが良かったのかもしれません。ちょい少なめ程度ならエンジンが壊れることはないでしょうし。

今回のように規定量通り入れてからスロープを降り、多い分を上抜きするという方法は、安全性の面で見れば確実だと思いますが、余計な作業が増えるのでベストではないと思います。

おわりに

すんなりとは行きませんでしたが、なんとかオイルフィルター交換が完了。

節約になるので簡単な整備はこれからもやっていきたいです。今回の反省を生かして次はスムーズにできればいいのですが……。

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