リアブレーキ整備3(キャリパー、マスターシリンダー取り付け)【VTR250レストアpart17】

VTR250レストア
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ヤフオクで買ったVTR250(W、初期型)の整備記録17。オーバーホールが完了した、リアのブレーキキャリパーとマスターシリンダーを車体に取り付けます。

マスターシリンダーの取り付け

マスターシリンダーの下部とブレーキペダルを接続します。

分解時に、割りピンが外せずドリルで破壊した部品を新品交換。

ジョイントピンD:95015-54000

割りピン(スプリットピン2.0×12):94201-20120

後は割りピンを入れるだけなのですが、狭くてやりにくい……。

次に外す時も大変そうなので、β(ベータ)ピンに変更。

手元にあった5mmのベータピンを使用しましたが、もう少し大きいサイズのが良さそう。入手でき次第交換します。

ジョイントピン(軸)の直径を測ったら7mmでした。ちなみに5mmのを付けると下の写真のような感じになります。

なお、安全性を重視するなら割りピンが良いと思います、外れにくいので。ベータピンの使用は自己責任で。

マスターシリンダー本体はボルト二本、カップは一本で固定。

ブレーキキャリパー取り付け

まず、ブラケットのリテーナーとブーツを交換します。

部品番号は、

リテーナー:43112-KT7-761

ブーツB:45133-MA3-006

新品は輝きが違います。

キャリパー本体をボルト2本で固定。

前側のボルトはスペースが狭く工具が入れづらかったです。

取り付け時に触ったのは以下の部品。

ブレーキホース交換

ブレーキホース(43310-KFK-003)は新品交換。金属部分が錆びていたり経年劣化を感じたので。

オイルボルト(90145-MS9-612)とワッシャー(90545-300-000)も新品に。

ホースのマスターシリンダー側、キャリパー側それぞれに必要なので、ボルトは2本、ワッシャーは4枚注文。

次に、経年劣化で砕けたブレーキホースガイドを新品に。

マスターシリンダー側が、43468-KAE-000

キャリパー側が、43468-KFB-000

フルード注入、エア抜き

キャリパー、マスターシリンダーのOHとホース交換を行ったのでフルードは完全に空になっています。この状態でフルードを注ぐと大量のエアが混入するので、エア抜きが大変そう。

下から注入するが…

ネットで調べてみたところ、上(カップ)からではなく下(ブリーダープラグ)から注入すると混入するエアが少なくなるという情報を見つけたのでやってみました。

ホースを固定して、

注射器でフルードを押し込みます。

しかし、圧に耐えられなかったホースが外れてフルードが飛び散るという大惨事に……。掃除が大変でした。

ホース内径の問題なのか、ホースバンドの問題なのか。もう一度やっても上手くいくとは思えないので下からの注入は断念。

不良品ワンウェイバルブ

諦めて上から注ぎ、時間を掛けてエア抜きすることに。

しかしここでも問題発生。逆流防止のワンウェイバルブの様子がおかしい。

何度やってもフルードが出てこず、変だなと思ってよく見てみるとワンウェイバルブの手前で液が溜まっていました。

向きは正しいのに出てこないというのは普通じゃないです。外して確認してみると、どっちの方向にも通らない、いわゆるゼロウェイバルブ状態でした。不良品。

エア抜きをするのは初めてなので、やり方を間違っているのかなと思い、整備本などで調べて再挑戦してもうまくいかず焦りましたが、原因はワンウェイバルブだったという。

その後ホースだけでやったら問題なくエア抜きできました。

ただ、逆流させないようにエア抜きするにはコツが要ります。結構大変。

壊れていないワンウェイバルブが欲しいです。ネットにはハズレを引いた人の情報が結構あったので、不良率が高めの部品なのかも。

エア抜きは繊細

エア抜きのやり方を簡単に書くと、

  1. ブリーダープラグにレンチをセットしホースを固定、下にフルード受けの容器を置く。
  2. ブレーキペダルを「踏んで放す」を何度も繰り返す。
  3. ペダルを踏んだままの状態でブリーダーバルブを少し緩め、すぐに閉じる。
  4. 2と3をエアが出なくなりペダルが固くなるまで繰り返す。

カップのフタは開けておき減った分のフルードを継ぎ足します。

ブリーダーバルブを緩め過ぎたり、開ける時間が長過ぎたりすると下からエアが逆流してやり直しに。繊細かつ集中力の要る作業です。やっぱりワンウェイバルブがあったほうが楽。

初めてやる方は詳細を整備本等で確認してください。

十分にエア抜きが行えていないと、最悪ブレーキが効かなくなるので危険です。自信がない場合はプロに頼むか、経験者に付き添ってもらうことをおすすめします。

また、この記事を見て作業する場合は自己責任でお願いします。

おわりに

これでリアブレーキの整備は終了。念のため、エンジンを掛けない状態で効きを確認。その後、少しずつ速度を上げて止まれるかチェックしました。

素人整備なので怖いんですよね。

一応効いていましたが、ちょっとエア抜きが甘かった感じです。ペダルのフィーリングも若干ふわっとした感じで、効きにシャープさがない。

冬眠明けにはまともなワンウェイバルブを買って再度エア抜きをしてみようと思います。

問題はフロントブレーキ。こっちも数年は整備されていない感じで、オーバーホールしたほうが良さそう。ただ、整備ミスをしてフロントブレーキが効かなくなると本格的に命が危険なので、うかつに手を出せない。

数万払ってバイク屋に頼もうか検討中です。

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