リアブレーキ整備1(キャリパーOH)【VTR250レストアpart15】

ヤフオクで買ったVTR250(W、初期型)の整備記録その15。

リアのブレーキキャリパーをオーバーホールした記録です。

注意点とおことわり

ブレーキは安全に関わる部品なので、整備に自信がない場合はプロに頼むことをおすすめします。特にフロントブレーキはうかつに触らないほうがいいです。

また、自分で整備する場合には片方ずつやるのが良いと思います。整備ミスで前後両方のブレーキが効かない状態になると非常に危険なので。

整備後は、まず安全な場所で低速で走ってブレーキの効きを確認し、問題がなければ徐々にスピードを上げ止まれるかチェック。

車の多い道を走るのはブレーキに異常がないことが確認できてからにしましょう。

※この記事を見て整備して事故等が発生しても筆者は一切責任を負えません。自己責任でお願いします。

キャリパー取り外し

このVTRのリアブレーキ周辺は長い間整備されていなかったようでボロボロ。ブレーキパッドの金属部分はサビサビ。

キャリパーを車体から外すため、まずボルト二本を緩める。サイズは12mmと14mm。

固いので電動インパクトを使用。

今回はホイールを外した状態なのでキャリパーの台座(ブラケット)も取れているけど、普通は付けたままです。

キャリパー本体だけ外せば良し。

次にブレーキパッドを留めているパッドピン(ハンガーピン)を外します。

マイナスネジ。ガチガチでなかなか緩まない。

外れた。

これはフタのようなもので下にピン本体が入っています。

六角穴用の工具が必要。これもインパクトでやりました。

外したピンとパッド。

パッドの厚みはまだ少しあるけどサビと劣化がひどい。後で交換します。

ピストン外し

専用のピストンツールで引っ張ったり、エアーコンプレッサーで押し出したりするのが主流ですが、持っていないので別の方法でピストンを外します。

漏れたフルードを受ける容器を下に置いてから、ブレーキペダルを押す(踏む)という方法。ブレーキホースをまだ外していないのはそのためです。

ブレーキペダルを動かすたびに少しずつピストンが出てきます。

ピストンが外れると同時にフルードがドバっと出てきました。フルードは塗装面を傷めるので注意。

ピストンを上に向けてやったほうが漏れるフルードの量が少なくて済むと思います。下の方(キャリパー側)に溜まるので。

外れたピストン。

黒っぽく変色しています。表面はザラザラした感じ。

劣化がひどくなければピカール等で磨いて再使用できますが、今回は新品に変えます。

次にブレーキホースを外します。

オイルボルト(頭12mm)で留まっていますが、やたらと固くて外すのが大変でした。長い間分解されていない感じ。

外したボルトとホースはフルードが漏れないようビニール袋に入れて上の方に釣っておきました。

これでキャリパーは車体から完全に外れます。

分解洗浄

筒状の部品(スリーブ)とそれのブーツを抜きます。

六角ソケットの柄で押したら抜けました。黒い汚れ(サビか?)が付着してます。

次はブリーダースクリュー。8mmの工具で外す。

なんか先端が白っぽい。サビが来てるのかな?この辺の部品は高くないので新品交換します。

さらにピストンのシールを外す。

溝が結構汚れてます。

上(ダストシール)は見るからに劣化しているけど、下(ピストンシール)はそこまで傷んでいない感じ。OHなのでどちらも交換しますけどね。

パッドスプリングも外す。

部品をすべて外したら、モノタロウの強力パーツクリーナーを溶かした液に漬け込み。

粉末を40~60℃のお湯に溶かして使います。

汚れの強さに応じて濃さを変えるらしい。しばらく漬け込みます。

液が黒っぽく濁りました。汚れが溶け出している感じ。

使ってみて分かりましたが、強力パーツクリーナーと言っても洗浄力はまあまあ。漬け込むだけでピカピカになるわけではないみたい。

液は黒くなったけど、こびりついた汚れは残っています。ブラシでこすってみたけど、黒い染みのような汚れは落ちませんでした。

溝掃除

次に、シールの入っていた溝を掃除。黒い汚れが溜まっています。

まず爪楊枝で汚れを落とそうとしたけれど強力にこびりついていて取れません。

仕方ないので小型のマイナスドライバーを使ってこすりました。傷をつけるおそれがあるので注意しつつ。

ちなみに溝掃除専用の工具が存在します。使用頻度が低いので買いませんでしたが。

完全ではないけれど、大体落ちたのでこれぐらいで終了。

部品交換と組み立て

純正部品のピストン(43107-KT7-761)とシールセット(06451-443-405)。

上の溝に取り付けるダストシールにはシリコングリスを塗ります。

下の溝のピストンシールにはブレーキフルードを塗布。


Honda(ホンダ) ブレーキフルード ウルトラ BF DOT4 0.5L 08203-99938 [HTRC3]

通販で買ったら缶がへこんでました。使えるから良いですが。

ピストンシールを取り付けました。

両方のシールを入れたらピストンの取り付け。

ピストンの外周面にブレーキフルードを塗りつけてからはめます。

なかなか入らないなと思いながら押していたらスポッと入った。

力づくでやるとシールがずれたり曲がったりして良くないらしい。優しく押して上手く入るところを探しましょう。

次にスリーブ(サブスライドピンの)。これも汚れがこびりついて真っ黒になっていたので新品を買いました。

スリーブ:45111-MA3-006

ブーツ:43132-KT7-761

ブーツ内部にはシリコングリスを充填します。

キャリパー本体に取り付けるのはちょっと難しかったです。ブーツ、スリーブの順で付けるのですが、スリーブを入れるとブーツがねじれてしまいます。

あらかじめブーツにスリーブの端を少し入れる → その状態でブーツをキャリパー本体に差し込む → 最後にスリーブを押し込むという手順でやるとうまく入りました。

ブリーダースクリュー(43352-568-003)とキャップ(43353-461-771)も新品交換。

8mmのレンチで取り付け。

ブレーキパッド周辺

新品のパッドスプリング(43108-KT7-761)を取り付け。

パッドピン(ハンガーピン:45215-ML7-922)と、プラグ(45203-MG3-016)。

ブレーキパッドは社外品を購入。


デイトナ バイク用 ブレーキパッド ハイパーパッド 13788

セミメタルパッドで純正に近い性能の無難なやつです。ストリート向け。

取り付けるとこんな感じ。やっぱり新品は厚みがありますね。

ピンは、18N・m が指定トルク。

プラグは2.5N・m

続きます。

リアブレーキ整備2(マスターシリンダーOH)【VTR250レストアpart16】

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