ヤフオクで買った直後に壊れたVTR250(W、初期型)の修理記録その10。
今回はキャブ組み立ての続きからです。
前回:キャブレターオーバーホール3(組立・前編)【VTR250レストアpart9】
磨いてみた
前後キャブを結合する前に、一つ作業をしておきましょう。キャブの外側がくすんでいて汚いのでピカールとフェルトホイールを使って磨きます。
Amazon:ピカール
↓いろんなサイズ・形のものを買ってみました。
↓電動ドリルに装着。
ピカールを塗り磨く(↓)
多少くすみは取れたけど、期待していたほど綺麗にはなりませんでした……。
見た目が汚いのは、汚れが付着しているからではなく、アルミの腐食が原因のように思います。ピカピカにしようと思ったらサンドブラストを利用するしかないかもしれません。
ブラストは持っていないのでこの辺りで妥協。組み立てに戻ります。
燃料ホース
燃料ホース(フューエルチューブ)ジョイント部分のOリングを交換。これもガスケットセット(16010-KCR-900)に含まれています。
次にホース本体も交換。社外品(キジマ)を使用。
内径8mm×外径12mmのものが使えました。
ホース付属のホースクリップが緩かったので、キタコの12Φを使用。
↓左がホース付属のもので、右がキタコ。
↓交換前の古いホースはカチカチ。抜くのが大変。
↓新品ホースを適当な長さにカットして付け替えました。
↓取り付けるとこんな感じ。
参考:純正部品
社外品のホースを利用しましたが、純正で交換する場合以下の品番になります。なお、今回整備したW(初期型)の部品番号のみ記載します。Y以降のモデルは一部部品が異なるようなので注意。
(38)フューエルチューブ:16198-KFK-000 ←見積もりしてみたが注文不可(廃番?)でした。16198-KFK-710で代用できるというネット情報あり。
(39)チューブ:16199-KY6-004
(46)フューエルチューブ 7.3×40:95001-75040-40 ←これも注文不可。バルクチューブ:95001-75001-60M として1m単位で購入することは可能。
(47)クリップ(B12):95002-02129 ← 5個必要
※2020年11月時点での情報です。
リンクレバー
前後キャブをつなぐリンクレバーを取り付けます。接続部には3種類のワッシャーが使われていて取り付ける順番が決まっています。
何も考えず外したので順番が分からなくなったけど、ネットに書いてありました。以下で説明します。
レバーに穴が空いている側の順番
一番下(内側)が樹脂製の割れ目があるワッシャー。その上がレバー、樹脂ワッシャー(割れ目なし)、一番上(外側)が金属ワッシャーらしい。
レバーから棒が出ている側
下から、レバー、割れ、本体側の部品(穴)、樹脂、金属の順番。
ワッシャーは劣化していたけどレバーとセットでしか買えないようなので再利用。グリスを塗っておきます。樹脂製なのでシリコングリスあたりがいいのかなと思います。
サービスマニュアルにはグリスの種類から組み方まで全部書いてあるのでしょうけど、あまりにも高いので買いませんでした。ネットオークション等で中古が1万円以上もします。
最後に割りピン
純正割りピンはバラで買えずサイズも不明なので、ネットに使用報告のあった「βピン」というやつを使ってみました。
サイズは4mm。K-CON:キタココンビニパーツ。
Amazon:キタコ(KITACO) β(ベータ)ピン(4mm用) 汎用 5個入り ステンレス 0900-995-70004
ホースとリンクレバーを取り付けたら前後キャブをネジで固定します。
エアクリーナーベース
結合した前後キャブの上に皿状の部品(エアクリーナーベース)を取り付けます。上の写真の黒いホース2本は先につけておいたほうが楽。
皿とキャブの間にはノックピンが4つあるので全部忘れず付ける。下の写真の矢印に付いているやつ。丸の部分4箇所に付ける。
皿の上のエアーファンネル(↓)は、ラバープロテクタントを吹いて再利用。それぞれ長さが違うので取り付け注意。
Amazon:KURE(呉工業) ラバープロテクタント (300ml) ゴム製パーツ保護剤 [ 品番 ] 1036 [HTRC2.1]
向きがあります。穴の位置を下と合わせましょう。
金色のパーツ(タングドワッシャー)を置いて上からネジを締め、ツメを曲げたら完了。
キャブ単体の整備はこれで終わりです。