中華硬度計で5年使ったスタッドレスタイヤを測定

クルマ
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アマゾンで購入した中華人民共和国製の硬度計で、すでに5年(正確には5シーズン)使ったスタッドレスタイヤの硬さを調べました。

なお、これと同じと思われる中華硬度計のレビュー記事や動画は、ネット上に沢山あります。今更書いてもしょうがないか…?と思いつつ書きました。暇つぶし感覚で読んでいただけると幸いです。

製品について

「OBEST 硬度計 アナログ デュロメーター (A型) 硬度測定 0-100 HA」という製品で、筆者が購入した時点(2022年9月26日)では約2200円でした。


OBEST 硬度計 アナログ デュロメーター (A型) 硬度測定 0-100 HA

アマゾンの直販ではなくマーケットプレイスの出品。同じような格安硬度計は別の商品名でも大量に出品されているので、ある意味選び放題です。ブランド名が違うだけで中身は一緒かもしれませんが…。

なお、国内メーカーの硬度計も販売されていますが1万円以上します。さすがに年に数回タイヤの硬さを測るためだけに、1万円超えの製品を買う余裕はありません。多少精度は落ちるかもしれませんが、ざっくり分かればOKなので中華製を選択。

もちろん信頼性を重視するならブリヂストンですけど…(↓)


BRIDGESTONE ゴム硬度計(WESTOP)(置針型 )
(Amazon)

なお、自動車用タイヤの硬さを測定する場合は「A型」の硬度計を使います。他の型は対象物が違うので注意。

外観

では、実際の製品を見ていきましょう。

灰色がかったビニール袋に包まれています。Aliexpress(通称アリエク)など、中国発送の通販で使われてるやつに似ている。

なお今回はマーケットプレイスの注文でしたが、発送は国内のアマゾン倉庫から。この状態で他の商品と一緒のダンボール箱に入っていました。ここまで厳重に包んでいるのは少々意外。

これってチャイナポストで直送するための袋だと思ってましたよ。工場出荷時点でこの袋に入っていたのでしょうか。

ちなみに少しでもケチりたいならアリエクから直接買ったほうが安いかも。届くまで何ヶ月もかかるかもしれませんが。

袋を破ると厚紙で包まれたケースが出てきました(↓)

精密機器だそうです。

スライドさせると、プラスチックのケースが現れます(↓)

結構しっかりとした箱に入っています。クッション材が敷き詰められてますし、本体は透明なビニール袋で包まれていました(↓)

中華激安商品って、薄っぺらいダンボール箱にそのまま商品が突っ込まれてるイメージなので、やたらと丁寧な梱包で驚き。

本体も見た感じ悪くない。手にとってみると、ずしりと重さを感じます。底面の突起をタイヤに押し当てて測定するようです(↓)

上部のネジはゼロ位置を調整するためのものかな?(↓)

タイヤの状態をチェック

物置からスタッドレスタイヤを引っ張り出します。軽自動車用のタイヤでもホイール込みだとかなり重い……。持ち方を誤ると腰をやられるやつ。

側面の製造年週を確認します。「3117」ということは、2017年の31週目つまり8月上旬くらいの製造。上の写真を撮影したのは2022年10月なので、この時点で5年以上が経過しています。今シーズンだけ使ってから捨てようかな……。

製造から5年以上経過したタイヤは、専門店などで点検を受けたほうがいいようです。高速道路SAの張り紙でも呼びかけられていました。高速でバーストすると非常に危険ですからね。

なお、スタッドレスタイヤはサマータイヤより寿命が短く、3~4年で変えるべきだと言われています。ただこれは使用状況や保存状態次第で、溝と硬さに問題がなければ自己責任で使えるはず。そのための硬度計ですね。

溝の確認

筆者は冬場車で遠出する機会が少ないので、使用期間の割に減りは少なく溝はしっかり残っています。

スタッドレスタイヤなど冬用タイヤには、スリップサインだけではなく(スノー)プラットフォームというものが付いています。横向きに筋が入ってボコボコした感じのこれ(↓)

プラットフォームの位置はタイヤ側面の矢印で確認できます(↓)

プラットフォームが露出する(タイヤの接地面がプラットフォームと同じ高さまで減る)と冬用タイヤとして使用することができません。このタイヤの場合はまだ大丈夫のようです。

ちなみにスリップサイン(△の位置で確認)が出るまでは、夏用タイヤとして使用することができるようです。あくまで法的に大丈夫というだけで、安全性は分からないですけどね。

そもそもスタッドレスタイヤは雨に弱いので、わざわざ夏場に使いたいとは思いません。プラットフォームが出たら交換したいです。

硬度計で測定

溝は問題なさそうなので、ここから本題の硬度測定です。

硬度計の見方ですか、測定対象物が硬いほど数字が大きくなります。スタッドレスタイヤの場合、硬度が60を超えるとアウトだそうです。

スタッドレスタイヤはゴムの柔らかさがポイント。硬くなってしまうと雪上、氷上での性能が発揮できず危険なので交換が必要になります。

さて、実際に中華硬度計を使ってみようと思ったのですが、説明書が付いていませんでした。ただ押し当てるだけでいいので説明するまでもないということかな?

タイヤは部位によって硬さにばらつきがあるので、複数箇所で測定します。このタイヤの場合、一番硬いところで55くらい、柔らかいところで45でした。もし、この硬度計の精度が低く誤差が大きかったとしても、まだギリギリ使えそうな感じ。

他のタイヤ(残り3輪)も45から55の間に収まっていたので、まあ今シーズンはギリギリ使えると思います。筆者の場合、そこまで頻繁に雪道や凍結路面を走るわけじゃないですし。

なお、毎日道が凍るような寒冷地に住んでいる場合は、硬度が60以下でも早めに交換したほうがいいと思います。もし自分がそのような地域に住んでいたら、6年目まで使わず交換します。

当然新品のほうが柔らかくグリップ性能が高いので、思わぬスリップや事故のリスクを減らせるでしょう。多少コストはかかりますが、命には変えられませんからね。

おわりに

現時点で溝や硬度に問題はありませんでしたが、流石に今シーズン使ったら新しいのに変える予定。問題は次どの銘柄を買うかです。

今はブリザックのVRXを使っていますが、そこそこいいお値段しました。(ホイールセットで購入したので工賃は要らなかったけどね…。)

筆者はスキーなどで雪山へ行くこともないですし、凍結路面を走る機会は少ないです。そこまで高い氷上性能は必要ない気がします。

ということで、カー用品店プライベートブランドのスタッドレスタイヤも選択肢に入っています。

比較的安価ですが、国内有名タイヤメーカーの旧モデルの技術を使用している製品もあるようです。型落ちモデルの設計に少々手を加え、別名で売っているというイメージらしい。

名前は出していないものの製造は有名メーカーの製品や、国産をアピールしている製品もあります。そのようなタイヤの場合雪上・氷上性能に関して、最新モデルには及ばないまでも、極端に低いということはなさそう。近年流行りの謎メーカー製激安タイヤよりは安心ですね。

ただブリザックなど、有名メーカーの高価な製品のほうが長持ちするという話も聞きます。安価なスタッドレスは、新品状態でも比較的柔らかさに欠け(高度が高く)、3シーズンくらいで60をオーバーして使えなくなるという話も。

また、すり減りが速かったり、ドライ路面での乗り心地が劣ったりすることもあるらしい。

筆者の使い方の場合、ブリザックVRXは5シーズン使っても基準内の柔らかさを保っていました。長い目で見たら有名ブランドのタイヤのほうが安くつくかもしれません。悩ましいところです。ブリザックはVRX3になって耐摩耗性能が向上しているみたいですし。

また、ネットで買うとタイヤ本体は安いのですが、設備の関係で自分で交換するのは困難。タイヤチェンジャーやホイールバランサーなんて持っていません。どこかのお店に頼んで交換してもらう必要があります。

ところが持ち込みだと割増工賃を要求される場合がありますし、そもそも持ち込みに対応していない場合もあります。トータルの費用ではカー用品店やタイヤ専門店で買うのと変わらない可能性も。

色々考えた結果、どうせカー用品店で交換するならプライベートブランドにして安く済まそうかなと思ってしまったんですよね。株主優待券やクーポンでさらに安くすることもできますし。

とはいえ、すぐに硬くなるようでは困る……。次の冬までまだ期間があるので、レビューなどを調べつつゆっくり考えようと思います。

なお、毎日路面が凍結する寒冷地など過酷な環境で使う場合は、値段が高くても有名メーカーの最新モデルを買っておいたほうが安心でしょうね。メーカーがアピールしているように、前モデルより氷上ブレーキ性能が向上しているわけなので。

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