【YB125SPバッテリー交換】総額約2400円のバッテリーを使ってみた

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花粉やら終わらない梅雨やらでなかなか乗れずに放置していたYB125SPですが、久しぶりに乗ろうと引っ張り出したらバッテリーが上がっていました。(マイナス端子は外していたのですが。)

セルが弱々しく、ガガガガッツと何かに引っかかったような音がするだけでエンジンが掛かりません。

その後、充電器で充電したらちゃんと掛かるようになり少し安心したのですが、一日経ったらまた掛からなくなっていました。

バイクのバッテリーは使い方によるものの概ね2~3年ぐらいで寿命が来るらしいです。YB125SPを新車で購入してからもうすぐ4年が経ちますが、一度も交換していないのでそろそろ換え時でしょう。

あまりメンテをしなかった割にはよく持ってくれたと思います。もし乗らない期間も定期的に補充電していればもう少し持ったかもしれません。

互換品を探す

さて、YB125SPを買った時から付いているのはいわゆる中華バッテリーです。中国ヤマハのバイクなので採用している純正は現地(中国)製。

バッテリーの側面に12N5-3Bという見慣れない型番が書かれていますが、ネットで検索すると互換性のある製品が沢山ヒットします。

例えば台湾ユアサの製品だとYB5L-Bが使えるようです。

シールド(MF)バッテリーについて

YBに純正で付いているのは開放型という液の補充が必要なタイプのバッテリーですが、補充不要なシールド型に交換しているオーナーさんもいるようです。

メンテナンスの手間が掛からず良さそうなので、自分も最初はシールド型にしようと思っていたのですが、色々調べた結果、無難な開放型にするという結論に至りました。

YBは純正で開放型バッテリーを積んでいる車両なので、開放型に適した充電制御になっています。純正がシールド型の車両とは充電関連の設計が違っているらしいです。

ネット上のインプレを見る限りでは、YBやYBR125のバッテリーをシールド型に変更しても特に問題は出ていないようなのですが、使用条件によっては何らかの問題が発生しないとも限りません。

バッテリーの寿命が縮まるくらいなら構わないのですが、電装系に負担が掛かるようだと困ります。多分大丈夫だとは思いますが絶対に大丈夫だとは言い切れないので、より安心できる開放型を買いました。

ちなみにシールド型にする場合、台湾ユアサのYTX5L-BSでは一回り小さいらしく、YTX7L-BSがぴったりサイズのようです。

格安の謎バッテリー

実際に購入したのは、PERFECT POWERという謎ブランドのPB5L-Bという開放型バッテリーです。

楽天市場で、バッテリー本体1609円+送料790円の、計2399円(税込)でした。総額約2400円、本体だけなら2000円もしない格安バッテリーです。

信頼性は未知数です。そもそもメーカーが謎です。PERFECT POWERというのがブランド名兼会社名なのかもしれないけど、箱を見てもMADE IN CHINAということ以外分かりませんでした。

中国のどこかで作られている得体のしれないバッテリー。一応箱にISO 9001 CERTIFIED(認証済み)と書かれているので、嘘を書いているのでなければ一定の信頼性はあるのでしょう。

まあ、鉛バッテリーというのは製造に高度な技術が必要な製品でもないでしょうし、値段も安いので2年ぐらい持てば良しとします。

 

余談ですが、海外製安物リチウムイオンバッテリーの発火事故が相次いているみたいです。怖くて買えません。

今回のは鉛バッテリーなので、液の量にさえ注意していれば安物でもそこまで危険はないと思います。

バッテリー液の注入

今回買ったバッテリーは液別。危険な電解液(希硫酸)を自分で本体に注入する必要があります。

注入作業は予想以上に面倒でした。今度からは注入済みのやつを買います。

注入の流れ

液が目に入ったり皮膚に付着したりすると危険なので、まず保護メガネとゴム手袋を着用します。

次にブリーザーパイプ(排気口)に付いているキャップを外す↓

電解液容器の注入口をカットしホースを取り付ける↓

バッテリー上部にあるキャップを外す↓

このバッテリーではキャップがネジになっていました(前のは引っ張るだけで抜けた)

マイナスドライバーで回すと傷がついたので、コインドライバーみたいな大きめのやつを使ったほうが綺麗に外せそう。

バッテリー本体を水平な場所に置き、UPPER LEVELの線まで液を注ぐのですが、ぴったり入れるのが難しいです。スポイトがあれば入れすぎた時抜けるので少し楽かもしれません。

(ちょっと多かったかも↓)

こぼさないよう気を使いながら6箇所の穴に注入するのは結構大変でした。

入れ終わったらキャップを付けず開けっ放しの状態で1時間放置。その後、充電。

充電完了したら30分程度放置してからキャップを取り付けて完了です。

後始末が大変

これでバッテリーは使えるようにはなったのですが、残った電解液の処理が面倒です。希硫酸は劇物で、そのまま下水等に流してはいけません。

自分で処理する場合、重曹(炭酸水素ナトリウム)等で中和し、安全な物質に変えてから廃棄する必要があります。(具体的な方法や化学式はネットで調べると出ます。)

実際にやってみたのですが、液がはねたり、泡がたくさん出て容器から溢れ出しそうになったりと結構危険な感じでした。

シュワシュワ言います。

中和作業は樹脂製の大きなバケツや水槽などでやるのが安全そうです。

近くに回収してくれる業者があれば一番楽なのですけどね。

面倒くさいし危険なので液別タイプのバッテリーはおすすめしません。

取り付け

外した旧バッテリーと並べてみます。古い方は中身が暗い色に変化している感じ。

取り付け用のネジとナット、排気用チューブが付属しています↓

車体に取り付け↓

スイッチを押すと勢いよくセルが回りました。バッテリー交換無事完了です。

余談:押しがけの話

バッテリーが届くまでの間、押しがけでエンジンを始動していました。

押しがけはやったことがなく難しそうだと思っていたのですが、やってみると意外に簡単で面白かったです。

YB125SPは小排気量ですし、車体もそこまで重くないのでやりやすい。

キーをオン。ギアを2速か3速にする。クラッチレバーを握って車体を押す。ある程度速度が出たらクラッチをつなぐ、うまくいけばドコドコとエンジンが鼓動するのですぐクラッチレバーを握りアイドリングさせるという流れ。

押すだけで掛かるなんてちょっと不思議な感じ。セルモーターでクランクシャフトを回す代わりに車輪の回転を使っているのは分かりますが、回しさえすれば燃料が供給されスパークプラグから火花が飛ぶというのは直感的に理解しづらい。

燃料はピストンが上下すると負圧が発生して吸われるのかな?プラグの火花はセルのスイッチを押すことで飛び始めるという印象でしたが、セルとは関係なくクランクが回ると飛ぶみたい。

バイクの仕組みは知らなくても乗れるけど、知っていたらより楽しめそうです。

なお、押しがけはあくまで非常手段。バッテリーをしっかりメンテして、寿命が来たのが分かったら即交換するのがベスト。万一押しがけする際には安全な場所で行うのと、勢い余って転倒しないように注意しましょう。

 

※おことわり:当記事の内容を実行される場合は自己責任でお願いします。

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