天気が悪くバイクに全然乗らないまま年末になってしまいました。寒いし雪が降ると乗れなくなるので冬眠。春まで寝かします。
そこで来年も快調に走らせられるように冬眠(長期保管)の準備をすることにしました。
燃料を満タンに
まずガソリンスタンドに行って燃料を満タンまで入れました。燃料タンク内が錆びないようにするのが目的。タンク内の空間(空気)を減らすことで、結露が発生し水が溜まるのを防げるようです。
タイヤに空気を
次にタイヤの空気圧を確認、足りなければ補充します。空気が抜けたまま置いておくとタイヤが変形したり傷んだりするみたい。自宅に空気入れを持っていなくてもガソリンスタンドで使わせてもらえます。
エアーバルブにキタコ製エクステンションを付けたのだけど角度(60°)が微妙で使いにくい。
3つの角度(60°、75°、90°)から選べたのですが、一番曲がり方がきつい60°にしたのは失敗でした。曲がっていたほうがノズルが差し込みやすいなんて思っていたけど、実際使ってみるとそんなことはない。逆に差し込みづらいです。
素直に90°のやつにしておけばよかった……。角度以外は文句ないので。
60°のやつはアマゾンで在庫切れ(執筆時点)。これは人気だからではなく、需要が少ないから再入荷してないだけなんじゃないかと疑ってしまいます。
洗車など
次に洗車と言いたいところですが、水をかけると寒いので拭くだけにします。水拭きなので、全く水を使わないというわけには行きませんが。
油系の汚れは水では落ちないのでパーツクリーナー、ブレーキクリーナーで落としました。
ところで、筆者はバイクにカーシャンプーを使ったことがありません。面積少ないし、パーツクリーナーで十分な気がしてしまうのですよね。暖かくなったら一回試してみたいと思ってます。
洗車後は各部の注油など日頃のメンテと同じことをしておけば安心です。
冬眠前にオイル交換する人もいるようですが、まだ距離も期間も大丈夫なのでやりません。長い期間乗らない際にはやったほうがいいらしいのですけどね、本当は。
燃料コックのガソリン抜き
燃料コックのカップ内のガソリンを抜いておきます。カップを外す前に燃料コックの目盛りをOFFに合わせます。これでタンクからキャブの方へ燃料が流れません。
白いカップの部分を手で左にねじって外します。ガソリンが入っているので火気厳禁。非常に危険です。火気が近くになく、風通しが良い屋外で行いましょう。
カップの底には黒いチリのようなものが溜まっていました。そのままタンクに戻すのは気がひけるのでコーヒーフィルターで「ろ過」します。
以前タンクを外して燃料を抜いた事がありました。その時抜いたガソリンにもチリがいっぱい。正体は不明です。塗装が剥がれて落ちたのか?
その際にもコーヒーフィルターを使ったのですがちゃんと「ろ過」できていました。なお本来の用途とは違うのでこの方法を行う際は自己責任でお願い致します。
フィルターは風通しが良い屋外でしっかり乾かしてから捨てるのが良さそう。ガソリンが残っていると引火のリスクがあります。
布などで拭いて綺麗になったカップを手で締め直して完了です。
キャブのガソリン抜き
キャブにガソリンが残ったまま長期間放置すると、変質したガソリンによって経路が詰まって不調になるおそれがあるので抜きます。
その前に燃料コックがOFFになっていることを確認しましょう。ONやリザーブだとタンク内のガソリンがキャブに供給されるので、抜いても無意味です。
キャブには燃料を抜くためのドレンボルトが付いています。緩めると流れ出てくるのですが排出口は結構離れた所にあります。
キャブからホースが出ていて、たどっていくとマフラーの太くなる辺り、右ステップの近くに出口が見えます。
下に容器を置いてガソリンを受けます。火気厳禁。
コーヒーフィルターを乗せた携行缶を置いて準備完了。ネジを緩めようと思ったら固くてビクともしません。いろんなドライバーで試してみてもダメ。
キャブを手でしっかりおさえてドライバーを回そうとしても、ちっとも回りません。固すぎです、あまりにも固すぎます。
ネジの頭が少し削れてきました。このままではネジをナメてしまうので断念。キャブのガソリンは抜けませんでした。残念です…。
単に固着しているだけなのか、凄まじいトルクで締められているのかは分かりませんが、いずれにしても固すぎ。このバイクは所々中華品質が見て取れるので、ネジもまともにトルク管理されてないんじゃないかと疑ってしまいます。
妥協案として、コックOFFのままアイドリングをして可能な限り燃料を燃やしておくことにしました。どの程度消費出来るのかは不明。まぁ、やらないよりはマシだと思いますが。
なお、インジェクション車ならガソリン抜きは不要。キャブも燃料コックもついていないので抜く抜かないを気にする必要がありません。
やっぱりキャブ車は何かと手間がかかりますねぇ。次に新車でバイクを買う時は絶対インジェクション(できればABSも付いたやつ)にしたいです。整備が楽というだけではなく様々な面で優れてますからね。
インジェクションなら寒い冬でも一発始動、さらにアイシングもありません。
バッテリー外し&充電
これで最後ですが結構大事な項目。何もせず放置すると春にはバッテリーが上がっていて、セルで始動できなくなるおそれがあります。
バッテリーを丸ごと外して充電&屋内保管するのがベストですが、マイナス側の端子を外すだけでもある程度の放電対策にはなるようです。
YB125SPのバッテリーは左サイドカバー内にあるので、鍵を指し込みカバーを外し、端子を固定しているボルトをドライバーで緩めて外します。ショート防止にマイナスから外します。
リレーやらなにやらを取り付けてあるのでごちゃごちゃ。
関連記事:バッ直電源取り出し&油温計取り付け【YB125SPカスタム】
外したバッテリーはセルスターの充電器で補充電。これは自動車(四輪)にも使えるので重宝しています。
セルスター バッテリー充電器 DRC-300 バイク利用可 (フロート+サイクル充電)12V専用
余談ですが、クルマのほうがバイクよりもバッテリーの減りが速い気がします。何でもかんでも電子制御だったり、アイドリングストップ機能が付いていたりするからなのでしょうかね。時々バッテリーチェックをするのですが結構減ってます。
このバイク(YB125SP)には性能が低そうな中華バッテリーが積まれていますが、その割にはあんまり減らない不思議。1年でオシャカになったという話も聞くけど、2年近く使ってもピンピンしてます。当たりを引いたのかも。
これはMFバッテリーではなく昔ながらの開放型、精製水の補充が必要なタイプ。水位が若干下がっていたのでホームセンター(DCM)の強化補充液というのを足しておきました。
バッテリーの上についている黄色い栓(キャップ)を全部抜いてから充電器と接続します。
風通しが良い所で充電。穴からガスが出てくるみたいです。
充電はすぐに終わりました。やっぱりほとんど減ってないです。1ヶ月くらい乗ってない割には元気なもの。
これで安心して冬眠させられます。春が楽しみですが、花粉が飛ぶのが嫌ですねぇ。ヘルメットをしていても使えるマスクやゴーグルなど対策を考えたいです。