川崎重工グループの企業ミュージアム「カワサキワールド」に行ってきました。
part1:川崎重工の歴史と航空機用水平対向6気筒エンジン
の続きです。バイク展示コーナーからスタートします。
モーターサイクルギャラリーのH2
バイク展示コーナーまで来ました。ここにお目当ての「Ninja H2」が展示されてます。Rのつかない公道用のH2です。
「H2R」に比べ出力が落とされ一般人にも乗りやすくなっているようです。それでも200馬力あります。スーパーチャージャーのお陰で下からモリモリトルクがあって速そう。
カウルを外した骨組みも展示されてます。スーパーチャージャーが付いているからかエンジン周りがやたらとデカくてゴツい。フレームやタイヤが小さく見えるほどです。
フロントにも何やら大きいものが付いてます。
綺麗な形のマフラーですね。出口付近がとても美しいです。タイヤに溝が無いようですがコレはサーキット用タイヤ?
星型のホイール。百合か何かの花のようにも見えます。見た目にも凝っているのがわかりますね。
エンジンの切断モデル。なんだか複雑な作りをしてます。見た感じスーパーチャージャーの占める割合が大きいようです。
Kawasaki Z1
「Ninja H2」の隣に展示されていたのが「Z1」と呼ばれる「900 SUPER FOUR」。1972年発売の歴史的名車だそうです。
車種について不勉強なので存在を知りませんでした。「SUPER FOUR」と言われるとホンダのCBを思い浮かべてしまいます。
スマートで無駄がなくかっこいいデザインですね。エンジンと車体の調和が取れていて美しいです。また、並列4気筒DOHC8バルブエンジン搭載は量産車で初めてだったとのこと。見た目だけではありません。
解説には当時の世界最速エンジンだったと書いてありますが空冷なんですよね。時代によって技術も変わっていくのだなあとしみじみ思います。最新のスーパーチャージャー搭載車「Ninja H2」と並べて展示しているのには色々な意図があるのでしょう。
風変わりなエンジン
1982年製造のKR500というワールドグランプリ参戦車に搭載。タンデムツインの2ストロークエンジンを並べたスクエア4気筒エンジンだそうです。
すごい形をしてますね。田の字…。こんな並び方のエンジンが存在するなんて全く知りませんでした。中身はどうなってるんでしょう。2ストなのでヘッドはシンプルです。
海外向けのバイク
興味深かったのが東南アジアなど海外向けモデルの展示。カブのような形の実用車もありますが、小排気量ながらフルカウルをまとった2ストロークバイクが新鮮でした。日本では売られていないのでまずお目にかかれません。
上の写真は「KRR SSR 150」。デザインが本格的で速そうなんですよね。排気量150ccと言っても2ストで水冷。現行の国内向け250cc(4スト)に引けを取らない走りをしそうです。
YouTubeでKRR150走行動画を探して見てみたのですが、軽く200km/hのメータを振り切ってます(ノーマルかどうかは不明)。やっぱり2ストは恐ろしく速い!熱心な愛好家がいるのも納得です。
外部リンク:krr 150 top speed – YouTube
他にも色々なバイクあり
モーターサイクルギャラリーでは、紹介したもの以外にも様々なバイクが見られます。初期のバイクからレーサーまで多くの車種が展示中。
たとえカワサキのファンでなくても、バイク好きなら十二分に楽しめるミュージアムだと思いました。神戸観光の際にはぜひ立ち寄って欲しいスポットです。
この後のコーナーについて&ポートタワーからの展望へ続きます。