前回は福井県から京都府北部の福知山城まで走りました。今回はお城を見学してから京都府と兵庫県の境にある榎峠を越える酷道(国道)429号を走行します。
写真中心の記事で文章は少ないです。
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福知山城を見学
福知山城の周りは公園になっています。天守閣へ行くにはまず橋で堀を越えます。
かなり盛り上がった形をした橋で、登る所は階段のようになっています。
重厚感のある石垣。天守台の石垣は当時のものが残っているようです。
復元されたものですがなかなか立派な天守閣。木材の色合いが良いですね。
内部は郷土資料館になっています。福知山城を築いたのは明智光秀。光秀は善政を行い領民に慕われていたそうです。信長暗殺のイメージが強いですが民に優しいお殿様だったみたい。見方が変わりました。
最上階からの景色がなかなか素晴らしかったです。これだけでも訪れる価値アリ。四方山に囲まれていて安心感があります。
例の橋を上から見るとこんな感じ
酷道429号へ向け出発
福知山城はなかなか見どころの多い城でした。次の目的地、酷道429号の榎峠に向け出発します。
国道9号を西へ。道幅も広く山陰のメインルート感があります。
少し走って国道429号へ左折です。
まだ酷道ではない429号
国道9号との交点からしばらくは2車線で比較的走りやすい田舎道です。ただ、不穏な標識が先の酷道区間を予告します。
大型車は通れないという警告ですね。実際通ってみて思ったのですが、たとえ軽自動車でも4輪では入らないほうが良い道です。地元の人は県道109号の穴裏峠まで迂回するとのこと。
電光掲示板の「走行注意!」に、なんとも言えない可笑しみがあります。
付近の川で記念撮影。あとで調べたのですが鴫谷川は「しぎたにがわ」と読むそうです。
国道区間から酷道区間へ
だんだん交通量が少なくなり山へ近づいていきます。
また現れる「大型車両通行不可」看板。でも道幅はまだ広い。
そしてついに…。
2車線あった道路がいきなり狭い1車線に…。この時点で大型車両は無理!?
酷道429号榎峠
ついに来ました酷道区間!まだ森には入っていないのですが、空気が張り詰めていて怖いです。
峠道突入前に記念写真をパチリと。YB125SPくんにはカッコよく写る角度とずんぐりむっくりに見える角度が(パニア付けたせいかも)。向きによって結構印象違います。
峠に向かいカーブの多い坂道を登っていきます。背の高い木々が立ち並び日当たりが良くない道です。
狭い1車線の道ですがこのあたりはまだ広いほう。
この先にはクルマ(4輪)が行き違いできるようなスペースが無い区間が存在します。そもそも一台通るのさえギリギリの幅員。軽自動車なら収まってもそれ以上だと舗装からはみ出そうな印象です。
万が一クルマ同士が顔合わせした場合、サイズ次第ではどちらかが酷道入口付近まで退却するしか無くなってしまう恐れも。
こんな曲がりくねった道をバックで戻るというのは危険極まりなく、考えたくもありません。大型車両に限らず4輪車通行禁止にすることを考えたほうがいいかもしれないです。もしくは一方通行に。
地元民は事情を知っていて入らないので良いですが、遠方から来たドライバーが地図だけ見て行けそうだと判断してしまったら大変です。
京都府・兵庫県境
道幅がめちゃくちゃ狭いです。国道という名の舗装林道です。林道ならこれでもアリですが国道って…。酷道呼ばわりされても仕方ないですね。
奥のおにぎり標識が示しているようにこれでも国道ですから面白い。
兵庫県丹波市へ入り坂道を下っていきますが、この先も道が狭い!むしろ兵庫県側こそ酷道本番かもしれません。カーブと勾配が京都側より急になっています。
途中フルカウルのSSバイクとすれ違いました。酷道愛好家でしょうか。こういう所で会うと親近感が湧きます。狭いと言ってもバイク同士なら楽々行き違いできました。
結局酷道区間で出会ったのはそのSSバイクのみ、4輪が来なくて良かったです。2輪と4輪の行き違いさえ難しそうな道でした。
広い道に降りてきた
無事、兵庫県側の平地に降りて来られました。奥の細い道が国道429号です。どう見ても国道には見えないですが…
ちゃんとおにぎり標識はあります。背景には高速(北近畿豊岡自動車道)のトンネル入口が見えます。
この先の国道429号は2車線の立派な道です。
酷道区間のトンネル整備を求めるモニュメントのようなものが立っていました。
私は地元民ではありませんが酷道区間を走りトンネルの必要性を強く感じました。可能な限り早く榎峠区間のバイパスを開通させて欲しいです。