南海フェリー和歌山港から和歌山市を経て、2017年4月に開通したばかりの国道480号「鍋谷峠道路・父鬼バイパス」をバイク(YB125SP)で走りました。
これらの道路は和歌山と大阪を結ぶ新しいルートです。道や標識の写真を掲載しています。
南海フェリーに乗った前回(part3)はこちら。
紀ノ川沿いに東へ走る
和歌山港でフェリーから降り、国道480号の鍋谷峠道路・父鬼バイパスを目指します。
紀ノ川南岸の県道を東へ。メインルートの国道24号は交通量が多そうだったので避けたのですが、県道も結構混雑していました。北岸へ渡る橋が大渋滞で数分間全く動かない…。
最終的には国道24号に合流して、国道480号と交わるところまで走りました。国道24号は4車線で流れが良かったのではじめからこっちを走ればよかったなと思いました。
これが国道480号か!?
国道480号の入口は分かりにくいです。ストリートビューに写っている左手の道です。
ここで左折すればいいという確信が持てず行き過ぎてしまい引き返しました。なんだか雰囲気が国道っぽくないのも原因です。100メートルくらい手前に国道480号があるという標識が立ってはいるのですけど、できれば入るところにもピンポイントで案内が欲しいです。
生活道路と化した国道
国道480号に入ってしばらく進むと道幅が狭まりセンターラインが無くなります。風景ものどかに。
↑ 奥に見える橋は京奈和自動車道のものです。
この先道幅が更に狭くなり民家の間を通ります。車が来ると行き違いが困難なぐらいの道幅。これではもう生活道路じゃあないですか!「酷道」と呼ぶ程ではないですが、国道らしさはほとんど無いです。
真っ直ぐ旧道へ
民家の間を通り過ぎると国道480号は90度右に曲がって広い道になっています。ここから先が改良済みの区間(平道路)。曲がらず真っ直ぐ続く道は国道指定が外れた旧道のようです。
それを知ったのはツーリング終了後。実際に走った時には、右折したら良い道に行けるなんて気づかなかったですよ…。ストレートに道なりに行ってしまった。
細い道が右に続いているだけで、その先が改良区間だなんて夢にも思いませんでした。目立つ標識も無いですし、旧道に誘導されてしまいますよ。
気付かず狭い旧道をずんずん進む
↑ 神社と滝があるそうな。案内を出すくらいだから由緒があるのでしょう。
↑ 和歌山方を振り返る。森の中です。
しばらく行くと鍋谷トンネル付近の改良済み区間に合流。手前からも新しい道(平道路)が通じているのが不思議でした。
鍋谷トンネル開通前の480号は酷道だったらしい
鍋谷トンネルは、まあいかにも最近のトンネルという印象。2車線だけど広さを感じます。出来たてなので当然ですがキレイでした。※写真は大阪方より撮影
通行量は結構多いです。以前は峠越えの非常に狭い酷道だったのでトンネルが出来てとても便利になったみたい。
和歌山と大阪を行き来する需要は以前からかなりあったのでしょうけど、不便を承知で酷道を通るか、回り道せざるを得なかったものと思われます。近隣の利用者は良い道が出来てありがたく思っていることでしょう。
旧道は地図を見ても分かるようにぐんにゃぐにゃの酷い道。クルマの行き違いも困難。
※参考リンク
“大阪と和歌山の壁”だった難道をバイパスする国道480号 鍋谷峠道路・父鬼バイパスが開通 – トラベル Watch
↓ トンネルを出た所。すごく綺麗な道です。新しいアスファルトの黒い感じが好き。
父鬼バイパスを経て国道170号旧道へ
父鬼バイパスは改良された480号で鍋谷峠道路の次に来る区間ですが、両者の切れ目がどこにあるのか判別できませんでした。
橋とトンネルでまっすぐに作られた道で、国道170号と合流するところまでが父鬼バイパスらしい。
奈良方面に向かうので国道170号バイパス(大阪外環状線)を通るつもりだったのですけど、間違えて並走する旧170号に曲がってしまいました。2車線だけど狭くて民家がすれすれまで迫った道です。くねくねしているし、なんというかレトロ感があります。
旧道に迷い込んだそのおかげで面白い物が見られました。それがこの案内標識。
全方向に国道170号のおにぎりがくっついている不思議な光景。
地名が書いてあるので迷うことは無いのでしょうけど、何だかツッコミを入れたくなります。絵的に面白いし珍しい。旧道が国道から外れなかったからこそ、この標識なのでしょうね。
後で分かったことですが、この標識は国土マニアの間では有名みたい。たまたま曲がる所を間違えたおかげで見ることが出来てラッキーでした。
本来通る予定だった新170号(バイパス)へ右折して旧170号とはお別れです。