ヤフオクで買った古いVTR250(W、初期型)の整備記録その19。
エンジンオイルとオイルフィルターエレメントを交換します。
オイル排出
軽く暖気した後、受け皿を置き、ドレンボルトを17mmのメガネレンチで緩めます。
……が、ガッチリと締められていて少しも緩みません。固すぎる。
電動インパクトを使いたいのですが、地面との間隔が狭く入らないのでジャッキアップ。
やはりインパクトは強いです。数回力を加えてやると緩みました。
ただ、狭いスペースでは使いにくいしジャッキアップは不安定で危険。今後に備えて柄の長いスピンナハンドルも用意しておきたいです。
注入口を開けておくと古いオイルが出やすいです。気圧の関係かな。
緩めるのに苦戦した結果ドレンボルトの頭はボロボロに…。そのうち新品に交換したいです。
さらにワッシャーが固着していてなかなか外れませんでした。
かなり潰れてます。
ボルトの固さやワッシャーの潰れ方から判断すると、前回オイル交換した人がかなりキツく締めたらしい。規定トルクを軽くオーバーしているように思います。
エンジン側が傷んでいないか心配。ネジ山がやられていたら最悪オイルパン交換です。素性の分からない中古車はこういう所が怖い。
オイルフィルター交換
今回使用するオイルフィルターは社外品。モノタロウのMONOT-1002。
純正品番:15410-KEA-305の互換品。
Oリング付き。なおVTR250では四角い方のリングは使いません。
排出口からオイルが出なくなったらフィルター取り外しにかかります。
フィルターのカバーを留めているボルト(オイルフィルターセンターボルト)を12mmのソケット等で緩めます。普通のメガネレンチは入らないので注意。
ここのボルトもかなりキツく締まっていました。
緩めるとカバーごと外れます。広範囲にオイルが垂れてくるのでやけど等に注意。
フィルターを取り外したら、ボルト(軸)とカバー(皿)を分解します。
パーツクリーナー等で洗浄後、Oリングを交換。新品のOリングにはオイルを塗布しておきます。
組み直します。
ボルトにスプリングとシート(ワッシャ状のやつ)をセットしてから、新品のフィルターを乗せます。
これをオイルパンに取り付けますが、手で回せるところまで回してから工具を使います。
オイルフィルターセンターボルトの締め付けトルクは、18N・m。
トルクレンチで指定通りに締めました。やってみて分かりましたが、18N・mは大したトルクではありません。本当に軽く締める感じ。前のは明らかに締めすぎでした。
ドレンボルト取り付け
ドレンボルトを取り付けます。ドレンワッシャーは新品交換。サイズは12mm。
YB125SP用に買っていた汎用品(M12×20×2.0mm)が使えました。
純正品番は、94109-12000。
締め付けトルクは30N・m。
小さいトルクレンチは25N・mまでしか対応していなかったので、自動車のタイヤ交換用に買った大きいやつを使いました。
トルクレンチ(Amazon)
ドレンボルトに使うソケットは17mm。トルクレンチの付属品。このサイズのホイールナットも普通に使われているので付いてるのでしょう。
ドレンボルトに使うには大きすぎる感じですが、問題なく締められました。
オイル注入
注入口付近のシールによれば、オイルフィルター交換時は2.1L入れるとのことです(オイルのみ交換の場合は1.9L)。
それはいいのですが、このバイクにはセンタースタンドがないので、レベル窓から量を確認しづらい。バイクが立っている状態で見るらしいです。
バイクを立てつつ、しゃがまないといけないので倒しそうで怖い。
一人で安全に確認しようと思ったらカメラを置いて撮影したり、鏡を使ったりすることになるのかな?もしくはメンテナンススタンド。あれも斜めになりそうだけど正確に見れるのでしょうかね。
サイドスタンド状態で確認できるようになっていれば楽なのですが。
一度エンジンを掛けアイドリングさせてから停止、数分置いてから量をチェックします。オイルを循環させると窓から見える量が変わるので。
使ったオイルは、カストロール パワー1の残りとAZの安いやつ。混ぜて使いました。推奨粘度の10w-30より少々硬い10w-40。
前オーナーのオイル管理状況が不明なので、このオイルは洗浄用ということにして早めに交換する予定です。純正指定のウルトラG1(10w-30)は購入済み。
次回はクーラント交換です。