トップブリッジ等の塗装【VTR250レストアpart12】

VTR250レストア
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ヤフオクで購入した古いVTR250(W、初期型)の整備記録12回目。

今回は、トップブリッジに塗られた銀色の塗料が剥げているので塗り直します。その他、色あせた樹脂パーツの塗装もします。

前回:キャブの取り付けとエンジン始動確認【VTR250レストアpart11】

謎の塗料

このVTRですが、前オーナーによってあちこちが銀色の塗料で塗られています。

写真を見て分かるようにベタベタに塗られていて、お世辞にもきれいとは言えない状態。さらに、剥げてきているのでより残念な感じに。

アルミパーツに直に塗ると剥がれて逆に汚くなります。塗った目的が謎です。なにがあったんでしょうか?

鉄パーツに塗るならサビ止めになるので理解できるけど、アルミの場合は赤サビにはならず、くすむ程度ですし……。

というわけで、きれいにします。純正塗装でないなら簡単に剥がせるのではと思い。タンク再塗装時に使った剥離剤(あまり強くないやつ)を使用。

しかし、意外に剥がれません。剥がれる部分もありますが、結構残ってしまいました。強い塗料を使ってるのかな? 厄介です。

ワイヤーブラシで落とせるだけ落として、再塗装することにしました。ミッチャクロンや専用の塗料を使えばアルミにも塗れます。

ただ、DIYのアルミ塗装だと、耐久性には期待できません。時間の経過や硬いものとの接触で、ポロポロ剥がれるリスクがあります。今回みたいにすでに汚れている場合を除き、無理に塗らないほうがいいと思います。

古い塗料がきれいに剥がせるなら塗装は避けるのが無難でしょうね。もしサンドブラストを持っていたら、表面をきれいにするだけで終わらせていたと思います。

トップブリッジを外して塗る

そのままでは塗りにくいのでトップブリッジを取り外します。

分解手順は、ボルトを外していき、ハンドルやメーターを取り外すだけなので省略しますが、一つだけ特殊な部分がありました。

それはキーシリンダー。ここだけ星型のネジ(トルクス)でガッチリ固定されていて外しにくい。

キー関連ですし防犯上の理由なのでしょうかね。すごく気合の入った固定がされています。ネジロック剤でも塗られている感じの固さ。

手の力では歯が立たなかったので、電動インパクトドライバーにビット(T40サイズ)を取り付けて外しました。

トップブリッジだけの状態にできました。

脱脂してからミッチャクロンマルチをスプレーして乾燥。ミッチャクロンを使えば大体の素材の上に塗れるようになるので便利です。特別な下地処理も要らないし楽。

メインの色になるボデーペン(エターナルブルーP)を塗ります。黒とか銀が無難なのですが、いい感じの青色で気に入ったのでこれにしました。

仕上げにウレタンクリアーを使用。

今回の塗装を行ったのは夏場だったので乾くのが速く、作業が楽でした。以前タンクを塗った時は晩秋で気温も低く、スプレー缶をぬるま湯で温めたりしてなんとか塗れた感じ。

気温が30度くらいだとスプレーを近づけて噴いても垂れにくいです。調子に乗って5cmくらいでゆっくり噴いたら流石に垂れましたが……。

夏はスプレー塗装の難易度が下がりますが、暑さで体力的にはキツイ。熱中症に注意。

なお、暑すぎてもきれいに塗れないらしいです。塗料が対象物に届く前に乾いて固まってしまうとブツブツになるみたい。

あと、ボルトも塗っておいたけど、すぐ剥がれそう。締める時に工具の力が掛かるので厳しい。

チェーンカバーなどを塗る

樹脂製のチェーンカバーとスプロケカバーが色があせて白っぽくなっているので塗装します。

↓チェーンカバーの前側はステーを介して留まってます。

↓後ろはボルトでそのまま。

この手の樹脂パーツもそのままでは塗料が乗りにくいので、先にミッチャクロンをスプレーしておきました。そのあと黒を塗って仕上げにウレタンクリアー。

ステップが付く大きなパーツ(ステップホルダー)も銀の塗料でベタベタ塗られていたので再塗装。

このパーツは外すのが大変なので、車体に付いたままの状態で、周囲を新聞紙等でマスキングして塗りました。

ただしステップは外しました。割りピンを抜けば外せます。

割りピンのサイズは前が2.0×15。後ろが1.6×12。

↓塗装が完了し組み直しました。

余談:吸収缶交換

塗装用防毒マスクの吸収缶が古くなり、マスクをしていても溶剤の臭いを感じるようになったので交換しました。

吸収缶には使用可能な時間が決められていて、それを超えて使用すると十分な防毒効果が得られなくなります。

今回のは明らかに使いすぎでしたね。見るからに濃い色がついているし……。

新品は真っ白です。

ためしに使用時間が違う二種類を買ってみました。

薄くて軽い方「3311J-55」は、146分(平均値)。厚い方「3311J-100」は、244分(平均値)だそうです。

防毒マスク本体と吸収缶のセットはAmazonで買ったのですが、吸収缶単体は売っていなかったのでモノタロウで注文。

吸収缶を新品に変えると溶剤の臭いが全くしなくなりました。ありがたい。

有機溶剤は単に臭いだけではなく体に悪いので、塗装する際には防毒マスクを着けたほうが良いです。

なお、筆者が使っている防毒マスクは、ほぼ使い捨ての簡易的なタイプ。本体がヘタっていないので吸収缶を変えて使っていますが、本来長期間使用することは想定されていないようです。

塗装する頻度が高かったり長く使いたい場合は、多少高くてもしっかりとした防毒マスクを買ったほうがコスパが良いと思います。

おわりに

今回はタンクの時ほど気合を入れて塗ってません。下地処理は適当で、ミッチャクロン任せです。手抜き塗装ですが、元より見た目が良くなったのでよしとします。

そのうち剥がれてくるかもしれませんけどね。

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